パリ高等裁判所広場
パリ(フランス)

高等裁判所広場は、パリとクリシーを繋ぐ敷居として機能すると同時に、司法のシンボルとして、また周辺地域にとっても重要な意味を持つ。広場は、このような多様なスケールを考慮し、流動的で使い勝手の良いものとなっている。 広場は、建物のプロポーションを模した荒々しい石の基盤と、利用者に多孔性と快適さをもたらす3つの緑地という2つの重要な要素で構成されている。石と金属が一体となり、市民の力、透明性、民主主義という広場の核となるコンセプトを表現している。地面に設けられた3つのダイナミックなスリットが広場を構成し、植栽エリアを囲み、長いベンチを形成している。さらに、スリットは地形の凹凸を補正し、連続的でアクセスしやすい空間を作り出している。石造りの下地の線形の表現と組み合わされた金属製のモノリシックな塔は、新しい裁判所の計り知れない高さに向かって上昇し、視線を誘導する。夜には、これらの塔が柔らかな光を放ち、ゆっくりとした変化が周囲の音や車の動きによって演出される。

期間
2020竣工
プログラム
パブリックスペース
面積
敷地 : 9 000 m²
協力
AIA Ingénierie (構造, 設備, 交通), Emma Blanc (ランドスケープ), Maris Mezulis (写真)
施主
SPLA Paris & Métropole Aménagement
事業