パワーハウス・パラマタ
ニューサウスウェールズ州(オーストラリア)

新しいパワーハウス・パラマタ美術館は、美術館の既成概念に挑戦し、「ハイパープラットフォーム」として無限の可能性と時代を超えた美学を提案する。 

西に向かって拡大するシドニー都市圏の新しい未来像の中で、パワーハウス・パラマタはシドニー全体の中心における新しい大きな拠点となる。美術館はシドニー西部、そして世界からの新たな目的地となることを目指し、常に自己を変え続ける美術館として、新しいコミュニティの記憶を創造するニュートラルな空間になる。 

効率的にコンパクトにまとめられた博物館の形態は、敷地を軽やかに踏みしめ、多孔質の市民空間を作り出している。建築は川と田園に向かって開かれ、広々とした新しい公共公園と、地元の人々や来館者のための24時間利用可能な空間を作り出している。7つのフレキシブルなプレゼンテーション・スペースは、新しいパワーハウスの核となる部分である。構造的な外骨格がミュージアムを構成するさまざまな要素を包み込み、ダイナミックなプログラム配置を支えることで、内部の自由度を高めている。また、3層構造の格子を効率的に利用することで、親しみやすく、象徴的な建物となっている。 

パワーハウス・パラマタは現在、2024年末のオープンを目指して、実施設計と建設段階にある。パワーハウス・ミュージアム(MAAS)とニューサウスウェールズ州が2019年に開催した国際設計コンペでは、74チームと529の個人が参加し、満場一致の優勝作品となった。

期間
2019 - 現在 (建設中)、2025年開業予定
プログラム
美術館、アーティストインレジデンス、教育スペース、オフィス、小売り、公共空間
予算
400 000 000 AUD (265 000 000 €)
面積
敷地 : 19 500 m², 床面積 : 34 000 m²
協力
Genton (ローカルアーキテクト), 佐藤淳構造設計事務所 (外骨格), ARUP (構造、設備、ファ サード、音響、土木水害、防火、セキュリティ、維持管理、環境配慮), McGregor Coxall (ランドス ケープ), DEP (動く構造), L’Observatoire International (照明)
クライアント
Infrastructure New South Wales, Powerhouse Museum MAAS (使用者)
Credits
Images and Drawings: Moreau Kusunoki Video: Museum of Applied Arts & Sciences (MAAS), Visual edit: Maris Mezulis, Audio design: Braxton Raymond
事業