グッゲンハイム・ヘルシンキ
ヘルシンキ(フィンランド)

グッゲンハイム・ヘルシンキは、ヘルシンキのスカイライン、文化シーン、日常生活における現代的な参照点となる一方で、港の分かりやすいシンボルとして、ヘルシンキの海との歴史を想起させる。このプロジェクトは、10個の断片的なボリュームの合体によって生まれ、街を引き込むと同時に、美術館をその文脈の中に広げている。大空間と親密なスケールの空間、内側の広場や屋根のある通路を通じて美術館はヘルシンキの都市性を継承している。内部と広い外部との曖昧な境界線に沿って、定義されない「間」の空間のネットワークが、来館者、美術品、都市との出会いと対話のための肥沃な土壌を提供する。芸術作品は、その存在によって建物とその活動に浸透する。 断片化された連続体は、さまざまな空間における異質な活動を明確にし、近現代美術の非画一性を反映している。近現代美術は、閉ざされた部屋や隠された部屋ではなく、予期せぬ会話が起こり得る透明で開放的な場所で育つ。この美術館は、実りある対話のための場所を生み出すために設計されている。それは、精神と感情に挑戦する場所であり、記憶を創造する場所である。 

2015年にソロモン・R・グッゲンハイム財団(米国)、フィンランド政府とヘルシンキ市によって開催された国際デザインコンペティションに応募したモロークスノキの作品は、応募総数1,717案の中から1位を獲得した。

期間
2015 コンペティション - 1等
プログラム
展示スペース、オーディトリアム、教育スペース、管理、屋外展示スペース、レストラン、ショップ
予算
130 000 000 €
床面積
敷地: 13 000 m², 床面積: 12 437 m²
協力
ARUP (構造、設備、環境配慮), Bogner cc. (ミュゼオロジー), HLP (ローカルアーキテクト), Theatre Projects Consultants (音響, 舞台美術), A Insinoorit (積算), Maris Mezulis (写真)
クライアント
フィンランド政府、ヘルシンキ市
Environmental approach
Charred wood facade, timber structure, dual flow ventilation, triple glazing, exterior insulation
事業