TIMBER TOWER
パリ(フランス)

高さ50メートルの木造タワーの設計は、与えられた敷地とそこがパリ南東の新しい居住地区として指定されたことに対する深いリサーチから始まった。複数の流れ、ネットワーク、スケールが交差する場所で、このプロジェクトは、モニュメントとより内面的なものとの間のバランスをとっている。 

ファサードに現れるグリッドは、「人が住む壁」というアイデアからきており、成長を続ける高密度な都市環境を遠ざけるフィルターとして使用されている。フレームとそのプロポーションは、構造的な必然性から来るものであると同時に、建物の垂直性を強調しようとする意図の現れでもある。ファサードに細長いプロポーションを与えることで、建物を取り囲む高層建築に対抗し、この記念碑的な景観にうまく参加することができる。この重厚で内向的な住むためのヴォリュームとは対照的に、透明な基壇部があり、これは都市の一部になることを目指して開かれた公共空間である。 

炭化し風化した木材の素材感へのこだわりは、住戸のレイアウトへのこだわりにも見られる。すべての住戸にはプライベートな外部空間があり、その空間を通して、 新しく生まれつつある近隣地域とそこに住む人々とのつながりが、内部と外部、自然と都市、プライベートとパブリックのはざまで、個別に、敬意を持って結ばれている。

期間
2023竣工
プログラム
住戸77戸、共有スペース、1階アートギャラリー、レストラン
予算
18 500 000 €
面積
敷地: 790 m², 床面積: 7 329 m²
協力
EDEIS (構造、設備), MOZ (ランドスケープ), ACOUSTB (音響), CITAE (環境配慮), ATHLANCE (木材コンサルティング), BTP consultants (セキュリティ管理)
クライアント
EMERIGE
環境指数
NF habitat Environment (level excellent 8*), Label BBCA new climatic plan, Label E+C- (energy level 3, carbon level 1)
写真
Maris Mezulis
事業