記憶と文化の家
カイエンヌ(仏領ギアナ)

旧ジャン・マルシャル病院は、18世紀以来、カイエンヌ市の歴史と人々の記憶を伝えてきた。今日、ここは「フランス領ギアナの文化と記憶の家」になるにふさわしい場所となっている。保存、展示、実演、文化的専門知識を提供するこの場所は、多面的なギアナのアイデンティティのために「共に生きる」場所となることを意図している。 このプロジェクトは、建築・文化遺産を尊重すると同時に、それを再発明するものである。象徴的な2つの両面屋根は、先祖代々から伝わる地元の伝統「カーベット」を復活させたもので、多様なプログラムに対応し、熱帯の厳しい雨や日差しから守りつつ、海からの風を通す。ジャン・マルシャル病院の2つの主要な建物に配置されたミュージアムは、その背骨となる。物理的な障壁を最小限に抑えることで、人々が公園のように敷地を横切ることを促す。 

地元や地域の代表者、遺産や技術の専門家、エンドユーザー、地元の植物学者との協力により、微妙な制約や特殊性までも理解することができた。気候から生活のペース、サプライチェーンに至るまで、これらすべてが持続可能で強靭なプロジェクトのユーザーとともに進化する土着的なデザイン、地元のノウハウや資源を強化するシンプルな構造などの側面を決定づけた。

期間
2013コンペにて一等入賞、設計進行中
プログラム
博物館、研究スペース、教育、シアター、カフェ
予算
敷地: 10 400 m², 床面積: 10 500 m²
面積
BETOM Ingénierie (構造、設備), TRIBU (グリーンビルディング規格), IN SITU (ランドスケー プ), PEUTZ & Associés (音響), Studio Adrien GARDERE (ミュゼオロジー), JAB architects ( 遺産)
クライアント
Territorial Collectivity of French Guiana
事業